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株式会社オフィスおぐろ-代表取締役メッセージ-

小黒 正一

 新潟県にある村松町という小さな町の大地主の長男として生まれ、家業の倒産で15才のとき突然に社会の荒波に放り出され、20才まで新潟市の時計店で住み込みの丁稚奉公をしていました。

 20歳で上京し、23才のときに一念発起して夜間の簿記学校で学び始めました。1年で難関といわれる日本商工会議所の簿記検定1級に合格し、税理士試験委員長の「税理士受験資格認定通知書」を手にしたときの感激は今も忘れることはできません。
 合格した年に退路遮断し、24才で結婚、六畳一間の風呂もないアパートで勉強を続けました。妻子を抱え独学で必死に勉強し、税理士試験にチャレンジし、30才のときに合格、税理士の資格を得ました。

 税理士試験合格後、マンションデベロッパーの会社に勤務しました。社歴は浅くとも急成長中の会社で、30代、40代の役員が年に何棟もマンションを建て分譲し、年商数十億円の売上を計上している会社でした。
 その事業成長の仕組みを研究し、私自身も借入金を梃子に、必ず不動産の賃借人から賃貸人になれると確信し、不動産投資を続けました。
 やがて35才で税理士として事務所を設立し、その翌年には不動産投資の果実と借入金とで自社ビルの小黒ビルを建てました。自分のビルを所有したことで、銀行やロータリークラブ、不動産所有のお客様を通じて顧客が増えました。

 しかし順風満帆の日々は、平成2年をピークとする不動産バブルの崩壊とともに吹っ飛んでしまったのです。
 潰えた夢の後には、私自身巨額の含み損を抱えることになりましたが、頭を抱えて立ち止まっている時間はありませんでした。大幅に下落した不動産を持ち苦境に立たされたお客様の損切りのお手伝いに奔走する日々が始まったのです。
 社長が所有の不動産はその経営する会社に売ったり、あるいは社長の奥さんに売却するなど、提案だけではなく銀行への交渉まであらゆるお手伝いをしました。本業で上げた利益の圧縮をするため、損切りする価格は評価鑑定をして決め、必ず行われた税務調査はすべてクリアしました。
 
 不動産下落による債務圧縮と財務改善のお手伝いは、図らずも銀行やお客様の間で評判となり、多くのお客様を得ることができました。
 不動産売却損の通算が出来なくなった平成16年までに、私自身も所有する不動産のすべての損失処理を終えるとともに、30才のときから決めていた人生設計を実現するべく、下落した中古のビルを購入し、かなりの賃貸収入がある不動産所有者となることができました。
 さまざまな仕事上の体験は、苦しいことだけではありませんでした。このとき実務で学んで身につけた経験は、不動産に係わることすべてのノウハウとなり、会社の特色ともなったのです。

 多くのお客様から「税理士である不動産経営者」としても信頼を得る結果につながったように思います。

   

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